正しく生きるとはどういうことか (新潮文庫)

池田 清彦

発売日:2007-05

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カテゴリ:本
新潮社
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EXPOレビュー

syobosyoboさん

amazonでのレビュー

レビュー数 6件
北野武的にも思える/tako-cyan ★★★

パッと見(読)の主張の突拍子さは、北野武氏に
似ているような気がするが、こちらは本物の学者の主張である。
読んでいて感じたのだが、全共闘世代の人間の主張が社会にドッと
押し出され実現していたら社会はどうなっていたか?おそらく日本は
北朝鮮かロシアのようになっていただろう。
同様に筆者の主張するリバタリアニズムが社会のメインストリームとなった場合
それに市民や社会システムが耐えうるのだろうか。
「自由は山嶺の空氣に似てゐる。どちらも弱い者には堪へることは出来ない」という
芥川の言葉を思い出した。
筆者も「一つの極限としての提案」のような事を後書きしていたので、
非難するつもりはないが多分これらは、脳の中での理想論で現実にはありえないかな
と思った。ただ、今のような硬直した社会システムを、こういう論で以って
少しでもほぐさないと、益々管理された息苦しい世の中になっていくよ、
おれ(筆者)は嫌だよ、あんたはどうなんだ?と言っていると私は感じた。

簡単な言葉で書かれているのに読みにくい!?/canvas ★★★

池田清彦は、けっこう好きで、よく買います。この本も、いつもの池田節炸裂で、おもしろいです。なるべく簡単な言葉で書こうとしたのでしょう。高校生ぐらいから読めるでしょう。

しかし、池田の文章って養老孟司と同じで、なんとなく読みづらい。クセがありますね。

まあ、一読の価値は十分あるでしょう。安いし。

はぁ?な連続/はにまる ★

たとえば、『車もこないのに赤信号で待っている人はバカである』とある。人のライフスタイルはいろいろで何が正しく何が正しくないかに言及しないでいきなり独善な箴言?の連続で失笑の鼻息が漏れる。元々無料の時間を節約して何をしようと言うのか?そういう人はどこかで銭勘定などに振り回され最近流行の言葉で言えば「品格」を欠く行為をする人、と、取れる場合もあるでしょうに。(緊急時以外にいい歳した男性が、行動に落ち着きがないなどは損な印象を与える場合もあるのではないでしょうか?)赤信号を愚直に守るのはバカかも知れないが、わたしは"美しい姿勢"だと思う。(わたしは自分の都合でなく車に配慮して幹線道路以外で交通量の少ない時間帯に安全を確認して赤信号で渡ることはあります。)この著者は損得だけで世の中を見ているセコイ人と言った印象を持つが皆さんはどうでしょうか?人生や行動に美学を持った人には反面教師として、またディベートなどの反駁の練習台として役立つことはあるでしょうね。

「あとがき」で大笑い/vatmideo ★★★

評価の難しい本です。
第一部では「生き方」について、欲望と自分との折り合い=善く生きるための原理を説いています。確固たる自分自身を持つためには障害も多いし、判断の基準が世間様と自分自身の間で右往左往してしまう。
が、第二部になると、制度や国家の問題となります。リバタリアニズムという筆者の考え方は極端だと感じますが、それでも所々に「なるほど」という視点が見えます(特に環境に関する視点は秀逸)。
それが「あとがき」で大笑いし、「文庫本あとがき」「特別対談」と読み進むと、いろいろな「?」が氷解していきました。
ということで、面白いと思う人とそうでない人がいると思えるこの本の評価は「中庸」の☆3つとしてます。

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