砂漠の惑星

スタニスワフ レム

発売日:2006-06

登録ユーザー:1user

カテゴリ:本
早川書房
定価 ¥798
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EXPOレビュー

syobosyoboさん

amazonでのレビュー

レビュー数 13件
レムお得意の一冊/我門隆星 ★★★

レムお得意の、ディスコミュニケーション・ファーストコンタクトもの。
先遣隊の全滅理由を「砂漠の惑星」に調査しようとした第二次部隊は、二次遭難しそうになる。
しかも、原住の「何か」に攻撃されて……。

それはいいが中途半端な終わり方が不満。

なお、レビューワさんの中には、「本書からレムに入ったほうが良い」と書く人もいるが、
オススメできない。

長編小説のレムは、いずれも、文体が難解になりがちだからである。
「砂漠の惑星」も難解ではないわけではないが、比較的平明な文体となっている。

だからといって本書がエントリーモデルとしては、どうかと思う。

いわゆる「ハードSF」と言われる書籍を複数読みこなすことができれば、
どのレムの作品(ただし、「大失敗」「浴槽で発見された手記」を除く)も
たいがい読めるようになるので、
初めてレムを読むならば、まず他の人の「ハードSF」か、
レムの短編小説集から入ることを勧める。

人間同士の関係と無知なものへのねじれた「あこがれ(?)」/かんくろう ★★★★★

砂漠を背景に書かれる人間のやりとりが面白い。特に隊長ホルパフとその直属の部下ロハンの関係が興味深い。その微妙な人間臭さとこの星を支配するものとのコントラストも上手い!と思いました。違う種類の小説だと思いつつ、個人的には『ソラリス』と同じくらい楽しめた。この小説と合わせてフィリップ・K・デックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読むと、「生き物」「進化」「生き残ること」について考えが広がってまたさらに楽しい。

あとがきはネタバレ/hal06 ★★★

レムの代表作の一つとして期待して読みました。人とは異質なものとの遭遇というテーマはわかるのですが、やはり古い作品で、同様のテーマの作品を読んだ後では、プリミティブすぎるように感じました。
さらによくないのは、あとがきから読んでしまうと、冒険SFとしてのねたが、ほぼ全部ばらされているというところ。
面白さが半減してしまったのはこの誠かもしれません。

この本を読むのにふさわしいのは、比較的SFを読みなれていない人。
もし古い版を読むときには、あとがきから読み始めないようにお勧めします。

華やかさに欠けるが/hoge2 ★★★★★

物語自体は、消息を絶った船の行方を捜すために、未知の惑星に降り立った主人公たちが惑星を支配する未知なるものと遭遇するという話で、地味な感じがします。
派手な戦闘シーンもあることはありますが、どちらかというと淡々と描かれています。
この物語の最大の魅力は、未知なる物に対したとき、主人公たちが仮説を立てては、対策を繰り返す姿にあります。
何でも分かるスーパーな主人公や、答えがすべて書いてある古文書や古代のコンピュータは出てきません。主人公たちが辿り付く未知なる物の正体も仮説に過ぎません。
しかし、この物語には理性の力で困難(=未知なる物との生存競争)に立ち向かう人々が出てきます。

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